高校を働きがいのある職場にするために
生徒が充実した高校生活を送るためには、高校現場で働く私たち自身がいきいきと働くことが大切です。そのためには私たち自らが常に学び続けることや、お互いが協力できる環境が何より必要です。ゆとりや自由闊達な議論ができる環境が大切です。しかし、残念なことに、全国的にはこうした環境が次第に失われてきています。幸いにして、長野県ではまだ全国的な状況に比べれば余裕があるように見えます。その大きな要因のひとつは長野高教組があるからだ、と私たちは自負しています。
長野高教組は教育といういとなみに欠かせない高い志で結ばれた教職員がつどう組合です。全国的にもあまり例のない各校の教育条件の改善をめざす三者連名署名のとりくみをはじめ保護者のみなさんとの共同も大切に考えてきました。また、日頃の教育活動を交流する教育研究集会などの自主的な研修も大切にしています。
あなたの力が必要です
将来の展望を見出しにくい厳しい社会状況のなかで、いま高校生は、私たちが経験したことがない困難な道を歩むことを余儀なくされています。目の前にいる高校生が日々充実した高校生活を送ることができるように努めるとともに、彼らが卒業後に生きていく社会を少しでも暮らしやすくすることに力を尽くすことは、私たちに課せられた社会的使命です。その意味からは高校現場で働くことと教職員組合の一員となることはひとつながりのことであるように思います。
私たちが日々笑顔で生徒の前に立ち続けることができるように、高校職場が魅力的な職場であり続けるために、お互いに協力しましょう。働きやすい職場、魅力ある職場に欠かせない三つの要素「ゆとり、なかま、自己決定権」を高教組の仲間とともに追求しましょう。そして、高校から社会に巣立つ生徒たちが幸せに生きられる世界を実現するために力を尽くしましょう。
長野県高等学校教職員組合執行委員長 細尾 俊彦